先天性欠損歯(歯が足りない)とは
生まれつき歯の本数が足りない状態を「先天性欠損」といいます。原因ははっきりしていませんが、胎児の時期に歯のもととなる「歯胚」がつくられないことで、欠損歯となります。先天性欠損歯となる部位や本数は、患者様によって異なるため、状態に合わせて治療方法をご提案致します。
先天性欠損歯(歯が足りない)とは
先天性欠損歯がある場合の治療方法は、大きく分けると下記の2つです。このページでは、矯正治療による実際の治療例をご紹介していきます。
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1.矯正治療
矯正治療によって、欠損している部分の隙間を閉じたり、今ある歯の本数で咬み合わせをつくり治療を行います。
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2.歯が足りない部分を人工歯で補う
部分入れ歯やブリッジ、インプラント治療など、人工の歯を入れることで欠損している部分を補い治療します。ブリッジや部分入れ歯は人工の歯を支えるために、健康な歯を削る必要があります。
下あごの糸切り歯が足りないケース
上の歯が出ていることが気になって来院された患者様で、下の歯が2本足りない先天性欠損歯を伴った出っ歯の状態です。下の歯の本数が少ないことに加え、上の歯が出ているため、上の歯を2本抜歯して上下の歯のバランスを合わせて治療を行いました。
症例情報
主訴 | 上の歯が出ている、歯のガタつき |
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診断名 | 上顎前突症 |
年齢 | 20歳11ヶ月 |
治療に用いた 主な装置 |
上:リンガルブラケット矯正装置、下:セルフライゲーションブラケット装置(クリッピーC) |
抜歯部位 | 上顎左右4番 |
治療期間 (通院回数) |
1年6ヶ月(通院回数 18回) |
治療費用 | 1,118,250円(当時の総額) |
リスク・ 副作用 |
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上下1本ずつ歯が足りないケース
左上の糸切り歯、右下の前歯が1本欠損している状態でした。左右のバランスを合わせるために、上下それぞれ1本ずつ抜歯を行い、治療しました。抜歯後の隙間が目立たないよう、簡易の人工の歯をつけ、抜歯後の見た目に配慮しながら治療を行いました。このように数本の欠損がある場合でも、矯正治療を行うことで正しい咬み合わせに改善することができます。
■ レントゲン画像で確認
症例情報(ケース01)
主訴 | 歯のガタつき、横顔(口元が出ている) |
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診断名 | 叢生 |
年齢 | 18歳11ヶ月 |
治療に用いた 主な装置 |
リンガルブラケット矯正装置 |
抜歯部位 | 右上4番、右下2番 |
治療期間 (通院回数) |
2年4ヶ月(通院回数 28回) |
治療費用 | 1,344,000円(当時の総額) |
リスク・ 副作用 |
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症例情報(ケース02)
主訴 | 歯のがたつき・上の歯がでている・横顔(口元がでている) |
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診断名 | 上顎前突症、叢生 |
年齢 | 23歳6か月 |
治療に用いた 主な装置 |
上顎→リンガルブラケット矯正装置(クリッピーL) 下顎→マルチブラケット矯正装置(クリッピーC) 歯科矯正用 |
抜歯部位 | 上顎左右4番、左下E |
治療期間 (通院回数) |
4年9ヶ月(通院回数 57回) |
治療費用 | 1,150,200円(当時の総額) |
リスク・ 副作用 |
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症例情報(ケース03)
主訴 | 上の歯がでている・かみ合わせ・横顔(口元がでている) |
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診断名 | 上顎前突症 |
年齢 | 21歳4ヶ月 |
治療に用いた 主な装置 |
リンガルブラケット矯正装置 |
抜歯部位 | 上顎左右4番 |
治療期間 (通院回数) |
2年6ヶ月(通院回数 30回) |
治療費用 | 1,408,000円(当時の総額) |
リスク・ 副作用 |
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矯正治療のリスク・副作用
- 個人差がありますが、歯に痛みや違和感が出ることがあります。
- 唇や頬に矯正装置が擦れやすく、口内炎ができやすくなります。
- 矯正装置を付けると歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯肉炎、歯周病にかかるリスクが高くなります。
- 矯正治療後、保定装置を装着していただけないと後戻りする可能性があります。
- 使用する矯正装置によっては、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、
医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。